プリント基板は、さまざまな家電品や電子機器に使用されている電子部品を実装してプリントパターンを利用して部品間接続を行っている電子部品の一つです。パソコンやスマートフォン、デジタルカメラやエアコン、自動車など身の回りにある電子制御を行う製品には必ず使用されています。電子機器や家電製品などの中を見たことがある人も多いかと思われますが、蓋を開けたときに目にするのがプリント基板です。ただ、電子機器や電化製品は素人が中を開けると故障の原因に繋がることもありますし、蓋を開けたことで保証期間中の修理でも有料になることもありますので、開けないようにしてください。

ちなみに、プリント基板は部品を実装する前のものをプリント配線板(PWB)と呼び、電子部品を実装したものをプリント回路板(PCB)と区別していることもあります。電子機器の製造を行っている会社の中には、自社工場でプリント配線板を製造しているところもありますが、プリント基板の製造においては設備が必要になりますし、製造においての技術および経験から得たノウハウが求められる分野なため、外部の専門の会社から基板を購入している会社も少なくありません。この場合は、自社で開発した回路データや部品リストなどを提供して、その会社にアートワーク設計や基板制作を依頼する形になります。完成した基板を自社内で実装して、それを各種電子機器に組み込み完成させるといった形でモノづくりが行われているわけです。